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埼玉の旅と歴史
埼玉の旅      川越市

中院
なかいん
埼玉県川越市小仙波町5丁目15ー1
Tel 049-222-2170


 中院は天台宗別格本山で閑静な佇まいが特徴のお寺です。中院の境内の桜は有名で、本堂前しだれ桜は特に趣があるようです。かつて中院は星野山無量寿寺(せいやさんむりょうじゅじ)仏地院(ぶつちいん)と称し、天長7年(830)に慈覚大師によって創建されました。
 元久2年(1205)、無量寿寺は兵火に遭い荒廃しました。 永仁4年(1296)、尊海僧正が慈恵大師を勧請して無量寿寺を再興しました。仏蔵院(北院)、仏地院、多聞院(南院)が建てられ、関東における天台宗の中心的存在になりました。
  北院は天海僧正の時に喜多院となり、南院は廃寺になってしまいました。当初の中院は喜多院の隣にある仙波東照宮の場所にありましたが、寛永10年(1633)の東照宮建造の折、200m南方の現在の場所に移りました。
 天海僧正が喜多院の住職に着く前までは、喜多院よりも中院の方が寺勢が強く関東天台宗の本山として栄えていたそうです。
 静かなたたずまいをみせる境内には、川越城主秋元氏の家老であった太陽寺一族の墓、島崎藤村の義母・加藤みきの墓、成田山川越別院の開祖・石川照温上人の墓などがあります。

 中院は島崎藤村ゆかりの寺院としても知られ、境内には藤村ゆかりの茶室「不染亭」が平成4年(1992)に移築されています。市指定文化財の「不染亭」の前には、藤村の書による「不染之碑」が建てられています。不染の名前の由来は、藤村の義母、加藤みきが茶道の師匠として「不染」と称したことから名付けられたそうです。
不染之碑

 中院は狭山茶・河越茶の発祥の地としても知られ、慈覚大師円仁が無量寿寺建立の際、比叡山より茶の実を携え、境内に薬用として栽培したのが始まりとされています。 境内にはその旨を記した石碑が建てられています。 30年ほど前までは境内にも茶畑があり、茶摘みをしていたそうです。
狭山茶発祥の地


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