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東京の旅と歴史
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旧台徳院霊廟惣門
きゅうだいとくいんれいびょうそうもん
東京都港区芝公園4−8−2


 台徳院霊廟は増上寺の南側にありました。2代将軍徳川秀忠の廟所で、芝の徳川家霊廟の中で、最も規模が大きく、地形の起伏を利用した壮麗な建築群を誇っていました。しかし、昭和20年(1945)の戦災に遭い、罹災を免れたのはわずかに惣門、勅額門、御成門、丁字門のみでした。
 西武グループ創業者、故堤康次郎は、空襲で焼けた増上寺の一部を買い取り、東京プリンスホテルを建てました。その際、増上寺にあった台徳院霊廟の勅額門、御成門、丁子門を所沢のユネスコ村に移築し、狭山不動尊の門になっています。いずれも国の重要文化財に指定されています。
 台徳院霊廟惣門だけは現地に残されて、港区芝公園にある、ザ・プリンスパークタワー東京の敷地内にあります。三間一戸の八脚門で、入母屋造り、前後裾唐破風付、銅瓦葺きで、寛永9年(1632)に造営されています。昭和5年(1930)に国の重要文化財に指定されています。
 惣門の仁王像は阿形像が243.5cm、吽形像が247cmです。寄木造り、砥粉地彩色の仁王像で、方形の台座に乗った岩坐の上に立っています。18世紀前半以前に江戸の仏師によって造られ、戸塚村(現在の川口市西立野)の西福寺の仁王門に安置されていました。安政2年(1855)の暴風で破損したまま同寺の観音堂の片隅に置かれていたものを、昭和23年(1948)に西福寺の三重塔の修理と同時期に修理が行われ、東京浅草寺に移され、その後、この惣門に入ったそうです。
台徳院惣門仁王像


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