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徳島の旅と歴史
徳島の旅        阿南市

太龍寺
たいりゅうじ
徳島県阿南市加茂町龍山2
Tel 0884-62-2021


 舎心山(しゃしんざん)太龍寺は、高野山真言宗のお寺で、本尊は虚空蔵菩薩です。四国八十八箇所霊場の第21番目の札所になっています。
 「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」といわれ阿波の難所の一つでしたが、今では全長2775mと西日本一の太龍寺ロープウェイとケーブルカーで巡拝できます。
 「西の高野山」と呼ばれて、高野山と同じ作りになっています。600mの山頂付近にあり、樹齢千年を超す巨杉に包まれた大きなお寺です。
 桓武天皇の延暦17年(798)、勅願によって阿波国司の藤原文山が伽藍を建立し、弘法大師が刻んだ虚空蔵菩薩を本尊として開基しました。山号は舎心の霊蹟にちなんで舎心山、寺号は山の名前から付けたそうです。
 その後、一時寺運も衰えましたが、天長2年(825)に渟和天皇の命によって再興されました。さらに後、白河上皇が東寺の別当長範に命じて再興しています。
 天正年間(1573-1592)に長宗我部元親の兵火によって焼失し再び衰退します。その後も復興と荒廃を繰り返しましたが、阿波藩主の保護によって再建されました。昭和27年(1952に)火災でまたもや堂塔の一部や多くの寺宝を焼失させてしまいました。
 太龍寺の中で最も古い建造物は仁王門です。金剛力士像は鎌倉時代の作で徳島県下では最も古いものといわれています。写実的な描写は運慶・快慶の技法を伝えています。
 本堂は阿波蜂須賀藩主の命により嘉永5年(1852)に建立されたものです。本尊は虚空蔵菩薩、弘法大師の御作で、毎年1月12日の初会式に開帳されます。

 大師堂は高野山奥の院を踏襲して、拝殿、奥殿方式で配立されています。奥殿には宗祖弘法大師像が安置され、拝殿には大師の十弟子が壁に描かれています。
 多宝塔には法界虚空蔵、金剛虚空蔵、宝光虚空蔵、蓮華虚空蔵、業用虚空蔵と五尊で一組の五大虚空蔵が安置奉られています。持仏堂の大廊下天井には、高知県安芸市出身の四條派画家、竹村松嶺による龍の天井画が描かれています。


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