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秋田の旅と歴史
秋田の旅     秋田市

天徳寺
てんとくじ
秋田県秋田市泉三嶽根10ー1
Tel 018-868-1700


 天徳寺は秋田21万石佐竹氏の菩提寺で、境内には代々の墓と御霊屋があります。寛正3年(1462)佐竹14代義人が、夫人の天徳寺殿(源姫)を弔うために、独童を開山として常陸太田に建てました。
 慶長7年(1602)佐竹19代初代久保田藩主義宣が秋田に国替えの時、天徳寺を楢山の金照寺山の山麓に移しました。寛永元年(1624)、火災で焼失し、焼け残った総門とともに寛永5年(1628)現在の地に再建しました。
  延宝4年(1676)に、総門・山門・御霊屋を残して再び火災となり、1万石と9年の歳月をかけ、貞享4年(1687)再建されたのが、現在の本堂と奥書院です。
 江戸時代は藩主佐竹氏の寺領300石、秋田6郡の曹洞宗僧録所として隆盛しました。平成2年(1990)3月に総門、山門、本堂、奥書院、お霊屋などが国の重要文化財に指定されました。また境内全域は秋田県の史跡に指定されています。
 寺域は五庵山(ごあんざん)を背にした閑静なところで、古い石畳と両脇生い茂る松が古刹の風格を出しています。総門から本堂まで一直線上に配置され、本道左奥が御霊屋(歴代藩主墓)になっています。

 境内入口に建つ天徳寺総門は慶長年代に楢山に建てられました。延宝4年(1676)火災をまぬがれ、現在地に移築されたもので、天徳寺で最も古い建造物です。
天徳寺総門
 切妻造瓦葺きの四脚門で、国の重要文化財に指定されています。本堂から離れて建つため度重なる火災の際も焼失しませんでした。
天徳寺総門
 天徳寺山門は寛永5年(1628)に建立されました。三間一戸、瓦葺きの楼門で国の重要文化財に指定されています。
天徳寺山門
 天徳寺本堂は貞享4年(1687)再建されました。入母屋造り、茅葺き、間口約30mの大建築です。内部は左右4室、前後2列の8室に分かれ、前面に板敷きの内縁があります。建物の正面右側に玄関、背面左側に開山堂があります。
天徳寺本堂
 天徳寺御霊屋(おたまや)は本堂西側の墓域にあります。寛文12年(1672)第3代久保田藩藩主・義処(よしずみ)が祖先の霊をまつるため創建したものです。
天徳寺佐竹家御霊屋
 佐竹氏の家紋「扇に月丸」が屋根に見えます。頼朝が奥州征伐の際に月丸の扇を渡したことからこの家紋になったそうです。佐竹家霊屋は国の重要文化財に指定されています。
天徳寺佐竹家御霊屋


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