あなたは 番目の訪問者です。(ogino作成共通カウント)
直線上に配置
福島の旅と歴史
福島の旅      大沼郡会津美里町

法用寺
ほうようじ
福島県大沼郡会津美里町雀林三番山下3554
Tel 0242-54-6090


 雷雲山法用寺は天台宗のお寺で、本尊は十一面観音です。会津三十三観音の第29番札所になっています。恵骼宦i719)に次いで会津では2番目に古い古刹で、会津での天台宗の中心的存在でした。
 法用寺は奈良時代の後期の養老4年(720)に徳道上人により、雀林の西2kmほどの所に建立されたといわれています。平安時代の大同2年(807)に焼失したため、大同3年(808)に徳一(とくいつ)大師が現在の地に再興したといわれています。

 法用寺の正面の仁王門は室町時代に建てられたそうです。ここに安置されていた「木造金剛力士像」の阿(あ)・吽(うん)の2体は国に重要文化財に指定されています。(現在は観音堂に納められています)
法用寺仁王門
 また、仁王門には藁で作られた大きな蛇が祀られています。町指定重要無形文化財「へびの御年始」に使われるものです。用水不足に困った雀林の人が、この門の西にあった龍蔵権現(現在の意加美神社)の五龍王神(水の神様)の龍を模して藁の大蛇(約7m)を作り、仁王門に飾ったことが始まりです。
法用寺仁王門

 法用寺の銅鐘は総高104.53cm、口径75.75cmの大鐘で、文明6年(1474)の銘があります。福島県の重要文化財に指定されています。
法用寺銅鐘

 法用寺の観音堂前には虎の尾桜があります。虎が横たわる姿似ていたためこの名がついたという説と、おしべの変化した旗弁が花の中央から出ているところからそう呼ばれるようになったという説があります。
法用寺虎の尾桜
 虎の尾桜は会津五桜の一つで、開基した徳道上人が植えたといわれています。中田観音像の縁起や、文化6年(1809)に出された新編会津風土記にも出てくる古木です。
法用寺虎の尾桜

 法用寺の観音堂は本堂でもあります。明和5年(1769)頃に建てられたと推定されています。宝形造りで、頂上には箱棟の上に宝珠を載せています。方5間(平面積約151平方m)の規模をもち、近世の観音堂では福島県内では最大の大きさを誇っています。
法用寺観音堂
 観音堂内には、正和3年(1314)に造られた会津最古の厨子と仏壇があります。本尊を入れて置く厨子は三間厨子、寄棟造り、板葺きです。仏壇は一重仏壇で2つとも昭和35年(1960)に国の重要文化財に指定されています。また堂内には金剛力士立像など多くの文化財が納められています。
法用寺観音堂

 法用寺の観音堂の隣には法用寺三重塔が建てられています。会津で唯一残存する三重塔で、福島県の重要文化財に指定されています。
法用寺三重塔
 三重塔は江戸時代中期 の安永9年( 1780)に建てられました。相輪まで含めると20mを超す高さがあり、銅板葺きです。屋根の逓減率(初重から三重までの屋根の大きさの差)が少ないことで、塔の美しさが際立ちます。
法用寺三重塔


福島県トップページへ  旅と歴史トップページへ


直線上に配置

inserted by FC2 system