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福島の旅と歴史
福島の旅      耶麻郡猪苗代町

天鏡閣
てんきょうかく
福島県耶麻郡(やまぐん)猪苗代町大字翁沢字御殿山1048ー14
Tel 0242-65-2811


 天鏡閣は明治40年(1907)、有栖川宮威仁(ありすがわのみやたけひと)親王が明治天皇の代巡として会津に来られ、ここが気に入って翌年の明治41年(1908)に建てられた洋館です。天鏡閣という名は李白の句「明湖落天鏡」に由来し、大正天皇によって命名されたそうです。
 建物は一部3階建てのルネサンス様式を巧みに取り入れた和洋折衷の建築様式で、本館、別館、表門は昭和54年(1979)に国の重要文化財に指定されています。昭和27年(1952)に高松宮宣仁親王から福島県へ寄贈されたものでした。
 会議場、講習会場、職員研修所などに利用されてきましたが、老朽化のため、昭和46年(1971)に利用を停止しています。昭和57年(1982)に修復工事が行われ、家具調度品を復元しました。高松宮殿下から寄付された有栖川宮殿下ゆかりの品々を館内に展示して、天鏡閣を一般に開放しました。
 本館は木造2階建て、スレート屋根葺きで、八角形の塔屋付きで、外壁は下見板貼りです。玄関を入ると中央廊下で仕切られ、南側には主要室、北側には小室を配しています。建築面積は492平方m、延面積927平方mで、高さは18mもある大きな建物です。
 表門は、煉瓦造りの柱門で、両開きの鉄柵扉を吊っていて、門灯のガラスグローブと煉瓦が印象的です。別館は、管理用事務所かその宿直室として使用したらしく、簡素な造りになっています。

 庭園の一角に最初の所有者であった有栖川宮威仁親王の銅像が建てられています。この像は東京の築地にあった海軍大学校前にありましたが、昭和59年(1984)にここに移されたものです。
有栖川宮威仁親王像

 昭和天皇と皇太后は大正13年(1924)の夏に避暑のために天鏡閣に滞在されました。昭和36年(1961)に磐梯吾妻スカイライン裏磐梯を視察され翁島に再び来られた時
  「なつかしき 猪苗代湖を 眺めつつ
     若き日を思う 秋の まひるに」
           と詠まれました。
昭和天皇碑


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