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福島の旅と歴史
福島の旅      田村市

堂山王子神社
どうやまおうじじんじゃ
福島県田村市船引町門沢字堂山171
Tel 0247-68-3113 田村市教育委員会


 堂山王子神社は准胝観世音を本尊とした堂山寺というお寺でした。延暦20年(801)、坂上田村麻呂が大多鬼丸を討つためここに下向し、小茅の御堂に6観音を安置して戦勝祈願をしました。そして勝利をしたことから、大同2年(807)に田村麻呂が飛騨の匠を遺し建てられたのが、この堂山寺の観音堂といわれています。
 田村麻呂と大多鬼丸との戦いで犠牲になった軍馬の霊を弔うために建てたともいわれ、馬の神としても広く信仰されています。当初は神仏混合でしたが明治初頭に発令された神仏分離令後に神社として独立しました。
 境内には国の重要文化財に指定されている本殿をはじめとして、文化2年(1805)に建てられた仁王門(神社山門)や鐘撞き、五龍地神社、奥之院九院堂などがあり、古い寺院形式が見られます。

 堂山王子神社本殿は桁行5間(11.209m)、梁間4間(9.058m)、一重、寄棟造り、茅葺き形銅板葺きの建物で、軒出1.637m、軒高4.45m、棟高10.9m、縁出1.45mあります。平面積は101.44平方m、軒面積は179.5平方m。屋根面積は287.1平方mあります。
堂山王子神社本殿
 堂山王子神社本殿は、もともとは、准胝観世音を本尊とした堂山寺の観音堂だったものです。明治の廃仏毀釈の折、焼き払われるところでしたが、村に鎮座してあった王子神社の御神体(国狭槌之命)を観音堂に遷座したため難を免れ、明治3年(1870)に堂山王子神社の本殿となりました。
堂山王子神社本殿
 建立されたのは室町時代です。昭和43年(1968)から2年かけて行われた本殿解体修理の際に、明応7年(1498)の銘がある巡礼納札が発見されました。創建されたのはそれ以前だと推察されます。
堂山王子神社本殿
 建物構造の特徴として、内外陣柱の繋虹梁の大斗・肘木・小斗・虹梁の腹まで出た大瓶束の下部のくり形の曲線などに、すぐれた技法が見られます。大正6年(1917)に国の重要文化財の指定を受けています。
堂山王子神社本殿

 堂山王子神社の奥之院である九院堂は本殿裏にある五龍地神社から250mの急峻な坂を上った所に鎮座しています。昭和46年(1971)に元の礎石に再建したものです。重要文化財の看板が掲げられていましたが本殿以外の指定はありませんでした。
堂山王子神社奥之院

 堂山王子神社のしだれ桜は神社入口の階段の横にそびえています。推定樹齢140年で、迫力ある枝が迫ってきます。
堂山王子神社しだれ桜


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